ピアスと行く淡路島。〜鬼教官、拝啓19歳のボクに篇〜

3週間前に、ケンブリッジよりFAR EASTの我が家にやって来た19歳の大学生。
名をピアスと申します。
本人曰く、紳士の国より参りました。
各都市でトラブルの種をまき散らしながら、同時に周りの方々の影の支えで、本人は全くもってトラブルを起こしているとはつゆ知らず、 ノープランのひと月をもう少しで終わらせようとしている彼と、アンポンタンの教育に、ヘトヘトに疲れてしまい、田舎の両親に丸投げしてやろうと目論んだ35歳のボクとの1日だけの淡路島での休日の話。

いつもは、好きなだけ我が家のソファーで眠っているピアス。この日は、6時に起こして淡路島への準備。
普通は、前もって用意しますが、前日の21時にはすっかりご就寝でしたので、さすがの鬼教官もそっとしておきました。
が、、、すんなり事は進みません。小銭を用意せずに駅に向かい、パニクってポケットの物(お金もパスポートも全てin the ポケット)を散乱し、一本電車を乗り過ごした後にギリギリにバスの時間に間に会った僕ら。
当然、朝から注意されて、しょんぼりの彼。悲感が漂う横顔。
バスは時間通りに出発し、明石海峡大橋を通過中。

バスに揺られる事1時間、もう少しで我が故郷、洲本市です。下りる際はボタンを押すように、と。
先に誰かに押される前に、押すべしピアス!

バス停で父がお出迎え。ピアスはもじもじ、でも日本語で挨拶。まあ、上出来でしょう。
一度実家に戻り、すぐさまボクの撮影のアシスタントとして南あわじ市へ。

無事撮影を終えた僕らは、折角なので小高い丘の上にある絶景ポイントへ。
wind turbine を初めて間近で見た彼。震災後の日本の電力状況を説明。自国がフランスから電気を買っている事を同時に知る事になるとは。
これからは人前でフランス人が嫌いとか言ってはいけませんよ。本心はそう思っていても、、、

美しい福良湾。

南側を見下ろせば、パレットのような水田が広がります。


次の予定まで少し時間があったので、なんとなく卒業以来10数年ぶりに母校に。
ピアスと洲本高等学校、、、なんで俺、ここで写真を撮られてるねん?と困惑気味の英国人。
ごもっともです。

まあまあ、、、しばしボクの思い出にも付き合ってくださいな、ピアス君。

変わらないこの時計。

無造作に置かれた靴もなんだかいい感じ。しかもアシックスってとこが◎。

今でも、放課後のドラマがあるのでしょうね。
下駄箱とドクターマーチンのサイドゴアブーツ。そして青春。
あ〜青い青い。ボクもアンポンタンだったな〜。

恥ずかしながら、ピアスと共に過ごす事によって自分自身が気づかされ、学ばされっぱなしです。
彼と同じ19歳の自分を思い起こせば、恥ずかしさで、骨髄液が凍り付きます。
今からでも遅くない、偉そうに振る舞っていたあの頃、お世話になった方々に菓子折りでも持って頭を下げたい気持ちでいっぱいです。

拝啓19歳のボクへ
大人になったあなたは、ほんの少しだけ賢くなりました。と思える程度成長しております。
ほんの少しだけ、人の気持ちも分かります。
そして、損得勘定無しに、誰かのためになれればと思えるようになります。
多くの人を知らず間に傷つけていますが、そのしっぺ返しは必ずきます。どでかいのもあるでしょう。
数々の失敗をし、周りに多大な迷惑をかけますが、その後、きっと活かされる事でしょう。
10数年後出会うイギリス人の学生にとって、あなたは鬼教官ですが、時にアメとムチを使い分けましょう。

珍道中はまだ続く。

to be continued…….

3 comments

  1. おもしろい!!
    やっぱりピアスやってくれますなー
    でもなんだかいい感じですねー☆

  2. […] ん色々と書いてくれいますのでドサッと紹介しますね。 ピアスと行く淡路島。〜鬼教官、拝啓19歳のボクに篇〜 | WORKING CLASS HERO ピアスと行く淡路島。〜鬼教官、貝のように口チャック […]

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