人間をつくる以外のところに、人間としての仕事はない by 白州正子

先日、とあるパーティーに参加すべく帰省した際、ぽっかり空いた時間と、パックリ空いた心を埋めるべく、淡路島美術大学で、人生初の陶芸体験!
ここは、旧津名高校の跡地で、高校生の頃、部活の合宿やなんかで本当によく来てた思い出深い場所。

今回は、一度、ゆっくり話してみたかった学長に指導していただきます。
意外だと言われましたが、ボク、その辺、詳しいしうるさいよ!的な中尾彬ライクなしたり顔をしておりますが、実際はズブの素人なんです。

校舎に入ると

教室にはこんなアート作品が、、、

昨年の夏、なぜかガッツリお手伝いする事になった、アーティスト タノ タイガさんの作品は、今はここにあります。

こんな写真も撮ったな〜合成までして

では、陶芸体験スタートです。お願いします!

似合うはずも無い花柄のエプロンを、新妻よろしく着用し、「なにか、作りたいものありますか?」
との質問に、間髪入れずにカフェオレ•ボウル(Petit dejeuner bol)と答えます。
いつか、陶芸が出来る時がきたら、最初の作品はカフェオレ•ボウルだと誓ってから幾年が過ぎた事だろうか…
そんな、ボクに周りからは、なんでカフェオレ•ボウルやねん?とかフランス人か?とか様々な罵声を浴びていますが、そんな人たちにはこう言ってあげます。

Listen guys! Shut your mouth up!!

まずは、固まりが支給されます。ボテっとしてます。

今回は、手びねりという、粘土遊びの延長線上に、芸術として存在する技法で挑戦。
台座を作って、コロコロやって細長くした物を乗せていきます。

先生が軌道修正してくれるので、意外とスムースに進んでいきます。

取っ手(いわゆるミミ)の部分を、寒気が温暖化の地球を覆ってしまうのを承知で、耳の形に。
もう引けないのです、親父ギャグも…

ああでもない、こうでもない、と独り心でつぶやきながら、ついに完成、という形に無理矢理着地させました。

どうみても、お地蔵さん。いやいや、完全に「えなりかずき」やないですか。

しかし、手で作る物は、本当にその人の精神状態がよく現れます。
ステレオタイプな、長いひげを蓄えた陶芸家が『違う』と言って皿を叩き割るイメージがありますが、あれは作品の仕上がりではなく、己の未熟さに嘆き、激怒しているのでしょう。
「人間をつくる以外のところに、人間としての仕事はない」という白州正子の言葉がチャラい人生を送ってきた自分の心にビンビンに突き刺さります。
でも、完成した作品を叩き割ったりしませんよ、絶対に。
なぜなら、焼き上がりを待たずして、調子にのって、シリアルとグラノーラを大量にストックしてしまったから…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。